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事務職は、なぜ「偉そう」にモノを言うのだろうか。
 
先日も、経理部員から電話があった。
 
「不良債権の損失稟議を切ったか?」というもの。
 
確かに、中間決算期も迫っており、通常だと、稟議の決裁に1ヶ月くらいかかることを思うと、ギリギリ間に合うかどうかの微妙なタイミングである。
 
しかし、仕事でも何でも、ちょうど物事をやっている最中に督促されるくらい腹の立つことはない。
 
さらに、同じような説明(督促の理由)を繰り返すので、「今日中に発議してやる!」と啖呵を切ってやった。
 
「事務方」とは、よく言ったものだ。まさに、事務的に物事をすすめる人種だ。
しかも、経理や税務、法律などの知識が、ほんの少しだけあることが、いっそうの思いあがりを誘発する。
 
本件のような不良債権の発生には、複雑な事情と経緯があり、それを経理上処理するのが、いかに大変かということは、当方も十分に承知している。
しかも、税務上の貸倒処理の要件をクリアしているかは、難しい問題。
しかも、金額も帳簿上4000万強もある。
 
本件は、債務者とは、何年も前に、即決和解を行っており、その条項に基づき預金の強制執行を行ったところ、いずれの金融機関からも、「債権不存在」の回答が来た事案。
つまり、預金の差押えは空振りに終わったということだ。
 
担当の弁護士からは「回収不能確定で結構かと思います」との意見が出ており、どうやっても回収不能である。
 
こんな案件の残務処理を(実際に担当していたわけでもないし、単に引き受け手がいないからといって)無理やり押し付けらるという虚しさは、相当である。
 
しかも、机に座っているだけの経理部員に「まだかまだか」と偉そうに督促されることは、いっそう虚しい。
 
せめてもの救いが、不良債権の発生したメカニズムを本当に理解できることだ。
また、その事実把握に基づいた「真の対策」に気が付くことである。
 
それらは、決して「形ばかりの稟議書」には表現されないのだ。赤裸々な根本原因や、恥ずかしいおそまつなミスなどは、稟議書では割愛されるのだ。
 
それらの裏情報は、その稟議書を真剣に読む気がない事務方(特に取りまとめだけしているようなヤツ)には、永遠に理解できないのである。
 
本当にかわいそうなのは、真の原因を知ることなく表面だけ見てわかったような気になっている、薄っぺらな事務方なのである。
 
 
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